家族葬のマナー
2017.04.26

かご家族葬は家族や近親のみで行われる葬儀であるので、事前に葬儀の存在を知ったとしても、参列してほしいと願われない限りは、出席しないのがマナーです。報告を受けたのなら向かうべきだ、という意見もありますが、訃報の連絡があっても斎場の場所や葬儀時間の案内がないのなら、それは参列を乞われたことにはなりません。
遺族の思いを汲み取ってひとまずは待機し、以後接触の機会を持てた時に改めて予定を伺い、弔問を実行しましょう。弔電は、遺族の許可を得られるなら送ってもOKです。
また家族葬の日程や場所について、詳細な情報をもらえたとしても、それが参列のお願いであるかとは限りませんので注意して下さい。迷った時には、念を入れて確認の電話をしてみるのが良いです。自らが家族葬を行う側となった時には、そうした誤解を生じさせてしまわないように、出席を願うのか辞退を願うのか、喪主としての意向をできるだけ明確に知らせるということが求められます。
家族葬でも通常の葬儀のマナー通りに、喪服や礼服を着用して参列します。身内だけだからといって、カジュアルな格好で臨んでしまうと、常識知らずの烙印を捺されかねません。男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやアンサンブルを身に着け、持ち物は黒で統一します。
香典や供花に関しては、過去には従来通りの対応が取られることが大半でしたが、現在では辞退と明示されることも増えました。遺族の辞退に対して、強硬な態度で香典を押し付けるのは、迷惑行為に値しますので慎みましょう。
何も知らせがない場合には、送らない方がよいという考えが一般的ですが、とりあえず包んでカバンの中に忍ばせておけば、様子を見て渡すこともできます。喪主の立場で家族葬を執り行う際には、香典についてもしっかりと答えを出して、参列者が迷わぬよう、辞退なら辞退としっかり伝えるように心がけたい所です。
基本的には普通の葬儀と同じように家族葬も順序立てて進行されるものですが、通夜が段取りの中に入っていなかったり、入っていてもそちらは本当に家族だけで行われたりとするので、細かいことは気にせずに案内に従いましょう。同じように初七日の法要や、葬儀後の精進落としの席も、短縮されることの多いものですので、臨機応変に対応します。
家族葬の仕組みが全体として曖昧模糊としているのは、未だ現在の世に家族葬という形式が確立しきれていないためです。家族葬の認識が進み、その定義が固まった時、我々は真にその形を知ることになるでしょう。それまではひたすら、場の空気を読んで行動するのがベターといえます。

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